ナースの英会話(3) 「お待たせしてすみません」

外来の待合室では、お待ちいただく患者さんへの配慮が大切ですね。
今回は、外来で外国の患者さんをお待たせしたとき、どんなフレーズでコミュニーションを取れば良いかを勉強しましょう。引用元の書物は、『東大病院発 医療スタッフのための英会話』(ベレ出版)です。
※一部、本書に掲載されていない英語表現も掲載しています。
「待ってほしい」を伝える表現。
Please wait.
待ってください。
まずはこの2つの単語を伝えば、シンプルに待ってほしいことを伝えられます。
Just a moment, please.
少々お待ちください。
もう少し丁寧に伝えるなら、こんな表現で。
I’m sorry to have kept you waiting.
お待たせしてすみません。
さらに丁寧に、お詫びの気持ちを伝えるなら、この表現がいいでしょう。
遅れている状況や理由を理解してもらうための表現。
There is currently a delay of 50 minutes.
現在、50分の遅れが生じています。
【currently】は、現在という意味。【delay】は、遅れという意味です。事情を説明する際に、覚えておくと便利な単語です。
There are a lot of patients today, and we’re busy handling emergency cases.
本日は患者数が多く、緊急患者の対応に追われています。
【handling emergency cases】は、緊急患者の対応という意味。外来では重症の患者さんから先に診察することも多くあるので、この表現はよく使えそうです。
There is a delay because we haven’t received the data we need for your consultation yet. Please wait a moment.
診療に必要なデータがそろっていないので、今しばらくお待ちください。
【consultation】は、診察という意味。検査結果がそろっていないので、診察できないことを伝える場面で使える表現です。
「いつになったら呼んでくれるの?」と聞かれたときは…
You are about third in line.
あなたは3番目くらいです。
順番がわかっているときは、こんなふうに伝えましょう。
We can’t tell you how much time it’ll take before your consultation.
あと何分で診察です、というご案内はできません。
イライラしてお待ちいただいているのはわかりますが、こう言わざるを得ない場面もありそうです。
今回は、外来で役立つフレーズをご紹介しました。
次回は、外来で注射をするときの表現を勉強しましょう。どうぞお楽しみに♪
画像提供:PIXTA
『東大病院発 医療スタッフのための英会話』
著者 東京大学医学部附属病院英語マニュアル出版プロジェクトチーム
発行・発売 ベレ出版
外国人の患者さんにも自信を持って対応できるようになる1冊。
看護職以外の職種に役立つ英語表現も豊富に掲載されています。
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