ナースの英会話(1)「どうなさいましたか?」

グローバル化が進み、病院でも外国人の患者さんを多く見かけるようになりました。患者さんの身近な存在である看護職の皆さんにとって、英語を必要とする場面も増えていると思います。そこで、いろいろな場面に役立つ簡単な英語のフレーズをシリーズで紹介していきます。引用元の書物は、『東大病院発 医療スタッフのための英会話』(一部、本書に掲載されていない英語表現も掲載しています)です。
第1回目は、外来で役立つフレーズをご紹介します。
患者さんの症状を確認するときの表現は…
What is the problem?
(ワット イズ ザ プロブレム)
どうなさいましたか。
Do you have a fever?
(ドゥ ユー ハ バ フィーバー)
熱はありますか。
How are you feeling today?
(ハ ワ ユー フィーリング トゥデイ)
体調はいかがですか。
患者さんの訴えには、たとえば、次のような症状があります。
runny nose
ラニーノーズ
鼻水が出る
headache
ヘデイク
頭痛
stomachache
ストマックエイク
腹痛
sore throat
ソアスロート
喉の痛み
cough
コフ
咳
chest pain
チェストペイン
胸痛
rash
ラッシュ
発疹
itchy
イッチー
かゆい
become swollen
ビカム スウォルン
腫れる
vomit
ボミット
吐く、戻す
「嘔吐」には、いろいろな表現があります。
看護職:
Do you feel like vomiting?
(ドゥ ユー フィール ライク ボミティング)
吐き気はありますか。
Have you vomited?
(ハブ ユー ボミティド)
嘔吐しましたか。
Are you vomiting?
(アー ユー ボミティング)
嘔吐していますか。
このように、嘔吐について聞くときはvomitを使うことが一般的です。
素直な答え方では、次のようにvomitを用います。
患者:
I vomited yesterday.
(アイ ボミティド イエスタディ)
私は昨日、吐きました。
しかし、vomit以外に、アメリカ英語ではthrow up(吐く)を使うことがあります。
患者:
I’ve thrown up.
(アイブ スローン アップ)
はい、嘔吐しました。
I’ve been throwing up.
(アイブ ビーン スローイング アップ)
ずっと吐いています。
また、イギリス英語ではsickを使うこともあります。
患者:
I’ve been sick.
(アイブ ビーン シック)
ずっと具合が悪くて嘔吐しています。
I was sick two times last night.
(アイ ワズ シック ツー タイムス ラストナイト)
昨夜、2度、吐きました。
今回は、基本的な症状の聞き方や症状の一例、嘔吐の表現についてご紹介しました。
次回は、「痛み」の表現について、もう少し突っ込んでご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに。
画像提供:PIXTA
『東大病院発 医療スタッフのための英会話』
著者 東京大学医学部附属病院英語マニュアル出版プロジェクトチーム
発行・発売 ベレ出版
外国人の患者さんにも自信を持って対応できるようになる1冊。
看護職以外の職種に役立つ英語表現も豊富に掲載されています。
-
看護・医療に関わる情報から、さまざまな生活情報まで、看護職の皆さんにとって役立つ情報を集め配信します。皆さんからの「こんなことを知りたい!」「ほかのナースは...
関連記事
おすすめ記事

【愛知の看護師限定】気軽な集い「ナースカフェ」4/27に開催!