2019/04/04

【Report】病院・地域をつなぐ看護職/難病患者への支援

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愛知県看護協会より、県内で活躍する保健師・看護師の活動をご紹介します。テーマは「病院・地域をつなぐ」。第一回目は、県型保健所で難病患者への支援を行う、保健師からのレポートです。

病院・地域・難病患者・患者同士をつなぐ~保健所における難病患者への支援~

県型保健所は、指定難病医療費助成制度の申請窓口であり、難病と診断された患者が手続きに来ます。当所では、来所された筋萎縮性側索硬化症 (ALS)や多系統萎縮症等の神経・筋疾患の患者を中心に保健師が面接をしています。

診断直後の患者は、病気の進行や今後の生活に大きな不安を抱えています。「医療的な知識がないため、病気や治療を十分に理解できない、今後の医療処置の選択ができない」という患者や家族に対して、保健師は医師からの説明や病気の受容状況などを確認し補足します。また、自宅での暮らしぶりを把握しながら、就労や日常生活での支障、家族の協力などをアセスメントし、ケアマネージャーと連絡を取り合い、時に訪問看護師と同道訪問するなど、地域の関係者とつながりながら療養生活の支援を行っています。

患者と家族だけでは解決しにくい在宅療養上の問題は、患者・家族の想いを尊重しながら、主治医や看護師、時には民生委員など地域の支援者を集め、病院や自宅でケア会議を開催し地域包括ケアを実践しています。さらに、患者家族教室を企画し、地域の難病患者同士の交流や学習の場づくりもしています。

診断後、院内で患者に指定難病医療費助成制度を勧めるとき、保健所での患者支援について紹介することで在宅療養をする上での相談場所となります。また、病院看護師から保健所保健師へ患者の情報を提供することについてご本人から同意が得られたときには、早期の情報提供により、保健師が診断直後・入院中から関わり、在宅に向けた調整・支援が可能になります。

在宅医療が進む中、保健師からも活動内容を情報発信し、患者と家族のより良い療養生活を目指し、医療と生活の場をつなぐ役割を果たしていきたいと思います。

(愛知県知多保健所 保健師 深谷真子)

難病の診断がついた時点で、指定難病医療費助成制度の申請だけでなく、保健所保健師の支援を難病患者や家族に紹介することで、地域で生活するための社会資源を知り活用できることとなります。保健師は、医療と生活の場をつなぐ役割を果たしています。

 

画像提供:PIXTA

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