2018/10/15

食欲の秋。炭水化物は、食べた方がいい?  食べない方がいい?

41 views

夏の暑さも和らいできたこのごろ。「やっと食欲が戻ってきた」という看護職の皆さんも多いのではないでしょうか。
でも、そうなると気になりだすのが、ダイエットですよね。
ちまたでは、糖質制限ブームが続いていますが、皆さんは炭水化物(糖質)を気にせず食べていますか? それとも減らしていますか?

炭水化物ってどんな栄養素?

そもそも炭水化物はどんな栄養素か、おさらいしてみましょう。炭水化物は、タンパク質、脂質と並ぶ、三大栄養素のひとつ。私たち人間の生命維持や身体活動のエネルギー源です。
炭水化物は、体内に吸収される「糖質」と、消化吸収されない「食物繊維」から構成されます。このうち、食物繊維は便秘予防にも役立ちますし、どんどん摂取すると良いイメージが定着していますよね。反対に、今、世の中で、すごく肩身の狭い思いをしているが、糖質。スーパーの食品売り場を歩くと、“糖質オフ”“糖質ゼロ” “低糖質”といった言葉がたくさん目に飛び込んできます。

炭水化物(糖質)はそんなに悪者ですか。

では、糖質って本当にそんなに悪者なのでしょうか。いえいえ、そんなことはありません。炭水化物を食べると、消化・吸収された糖質が血液といっしょに全身をめぐり、エネルギーになります。とくに脳のエネルギーになるのは、血液中の糖質(ブドウ糖)だけなので、糖質は脳の働きに欠かせません。「朝食を抜いた日、午前中、頭がぼーっとして仕事に集中できなかった」という覚えはありませんか。それは、糖質不足が原因かもしれません。

炭水化物が多く含まれる食品は…。

炭水化物が多い食べ物は、主食であるご飯、パン、麺類(スパゲティ、うどん、そば、ラーメンなど)が中心。野菜では、じゃがいも、さつまいも、れんこん、ごぼう、かぼちゃなどの根菜類。調味料では、砂糖やハチミツに、糖質がたっぷり含まれています。意外なところでは、ヘルシーなイメージのある「春雨」も、実は糖質が豊富。これは、原料のでんぷんが炭水化物だからです。

炭水化物をたくさん食べると、どうして太るの?

炭水化物を食べて太るのは、糖質が早くエネルギーになる栄養素だからです。炭水化物を摂取すると、糖質がまず優先的にエネルギーになり、体脂肪の燃焼は後回しになります。毎日、たっぷり糖質をとっていては、体脂肪の出番はいつまでも経っても訪れません。さらに燃焼されなかった糖質は体脂肪としてため込まれ、体脂肪がどんどん増えて、太っていく、というわけです。

炭水化物で「早死にする」、それとも「長生きする」?

炭水化物を食べ過ぎると、太ることはわかりました。しかし、それ以上に、健康にも悪いという論文が発表され、注目されています。それが、世界的によく知られている医学雑誌『ランセット(Lancet) 』電子版に2017年8月に発表された論文です。カナダ・マクマスター大学の博士らが報告したもので、18カ国の中高年の人々を対象に調べたところ、炭水化物の摂取量が多すぎると死亡率、もしくは心臓疾患の発生率が上がるという結果が出たそうです。

しかし今年になって、全く反対の主張をする論文も発表されました。それは、東北大学大学院が2018年3月に発表したもの。同大学院で行ったマウスを使った研究によると、炭水化物を減らした食事を長期間続けると、高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなることがわかったといいます。

なにごとも「ほどほど・ぼちぼち」が一番安心。

まとめてみますと、炭水化物は大切な栄養素だから、ちゃんと食べる方がいいでしょう。けれど、食べ過ぎると太ったり、病気のリスクも高まるので、長寿のためにも、炭水化物はほどほどに食べることが良さそうです。

余談になりますが、実は1980〜90年代にかけて、料理研究家・鈴木その子さんが炭水化物のお米を毎食しっかり食べる「鈴木式ダイエット」を提唱。「やせたい人は食べなさい」というキャッチフレーズで、一世を風靡したことがありました。今、糖質制限ダイエットに勤しむ人が読んだら、きっと目をパチクリさせる内容ですよね。

ダイエットのトレンドは、時代によっていろいろ。またしばらくしたら、「炭水化物を食べようダイエット」が流行る日がやってくるかもしれません。

画像提供:PIXTA

メンバー登録して、記事下のコメント欄から、ご意見・ご乾燥をお寄せください。
記事投稿者プロフィール
  • 看護・医療に関わる情報から、さまざまな生活情報まで、看護職の皆さんにとって役立つ情報を集め配信します。皆さんからの「こんなことを知りたい!」「ほかのナースは...

みんなに広げよう!

0
コメントを書く

おすすめ記事

知りたいこと、疑問、あなたに代わって調べます。

取材リクエストを送信するにはログインする必要があります。