これから地域包括ケア病棟に関わる皆さんへ。

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看護職、看護学生の皆さんこんにちは。済衆館病院です。サポーターとなって初めての投稿です。
今回は、地域包括ケア病棟に携わる皆さんへのワンポイントアドバイスをお伝えできればと思います。

地域包括ケア病棟ってどんな病棟?

皆さんは〈地域包括ケア病棟〉ってどんな病棟かご存知でしょうか。2014年の新設から約4年が経過し、かなり認知度も上がってきているかと思います。当院でも、2016年10月から48床で稼働を始め、現在では57床まで増床しています。

地域包括ケア病棟とは、一言で言えば〈病院と生活の結節点〉となる病棟です。急性期を終えたものの、ご自宅や施設等での療養に不安がある患者さんに対して、限られた期間のなかで、診療やケア、リハビリテーションを提供し、同時に療養環境や社会資源を整備することで、在宅復帰をめざす。また、在宅療養中に急性増悪した人を受け入れ整え、再び生活へ戻す。主に、そうした機能を担う病棟です。

地域包括ケア病棟の難しさ。

地域包括ケア病棟での看護は他の病棟とは違った難しさがあります。まず、一般病棟と違い、疾患を治すことを第一に考えれば良いというものではありません。ゴールはあくまでも、患者さんの望む生活復帰を実現すること。患者さんの状態や性格、生活環境や家庭環境などはそれぞれなので、一人ひとりに合わせた看護が強く求められます。さらに、回復期リハビリテーション病棟とは異なり、ありとあらゆる病態の患者さんを対象としていますし、増悪時など、実は急性期的な対応も非常に多く必要な病棟です。まさに〈何でも屋〉という状態です。

最大の課題。

地域包括ケア病棟の開設から2年近くが経過し、私たちが今感じているのは、「いかにして、病棟看護師の理解とモチベーションを高めるか」が大切だということです。一般病棟から地域包括ケア病棟に移る看護師のなかには、「介護中心の病棟にまわされてしまった」という意識を持つ人が少なからずいます。さらに、日々〈何でも屋〉としての業務に追われると、看護師としての専門性を見失い、モチベーションの維持が難しいケースもあります。

やりがいを知ってください。伝えてください。

地域包括ケア病棟の看護師のモチベーションを高めるために必要なもの。それは〈やりがい・学び〉を伝えることだと思います。地域包括ケア病棟は実はとてもやりがいと学びに溢れた病棟なのです。

前にも述べたように、地域包括ケア病棟では急性期から在宅支援まで、あらゆる領域の看護力や知識が求められます。また、患者さんの多様な生活背景にも、思いを巡らせる必要があります。家に帰りたい患者さんと、受入れに不安のあるご家族。ご家族に気を使って本心を言えない患者さん。経済的事情で社会資源の利用が難しい患者さん…。枚挙に暇がありません。

それら一つひとつを確実に解消し、患者さんの望みを叶えていくことは、決して簡単なことではありません。しかしその分、患者さんやご家族との会話も増え、関わりも深くなりますし、希望通り家に帰れた患者さんの嬉しそうな顔を見ると、心が熱くなります。

また、その過程において、看護師には、患者さんの先を見据える力と、ジェネラルな看護力が確実に身に付きます。オールマイティーな看護師をめざすのであれば、非常に有用な学びの場にもなるのです。

これから地域包括ケア病棟に携わる皆さんには、是非こうした〈何でも屋〉であることの強みを知っていただきたいです。また管理をされる方は、是非スタッフに伝え続けてあげてください。

済衆館病院

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愛知県北名古屋市にある、ケアミックス型の2次救急病院です。27の診療科を有し、急性期から終末期まですべての病期に対応する病床機能(全369床)と在宅支援機能...

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