地域で暮らす患者を支えるための、病院の取り組み。~地域包括ケア病棟とPFM

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『中日新聞LINKED』30号のご紹介の6回目です。
今後に地域医療の鍵となる地域包括ケア病棟とPFMについて考えます。

地域で暮らす患者を支えるための、病院の取り組み。
地域包括ケア病棟とPFM

今回のLINKEDでは、在宅で療養する患者を支える看護師の活動を、4つの領域で見てきた。それらの継続した看護ケアを支え、病院サイドでも在宅療養患者をしっかり支援していこうという取り組みが始まっている。

それが、地域包括ケア病棟の運営である。地域包括ケア病棟は平成26年度診療報酬改定で新たに作られた病棟カテゴリー。急性期の治療を終えた患者を受け入れ、在宅生活への復帰を支援すると同時に、在宅で療養する患者の急性増悪時の受け入れをも担う。しかも、平成30年度の診療報酬改定で、地域包括ケア病棟が、在宅療養患者の緊急入院を受け入れた場合の実績を評価する方針が明確に打ち出された。これによって、地域包括ケア病棟は<在宅医療を守る砦>のような存在として機能することが期待されている。

また昨今、PFM(ペイシェント・フロー・マネジメント)の導入に取り組む病院も増えてきた。PFMは、入院前(入院時)から患者の病状や生活状況を把握し、入院治療から退院後までの時間軸に合わせ、継続して患者を支援していく仕組みのこと。具体的には、入院中は院内の多職種が何度も集まって話し合い、患者がスムーズに生活の場に戻れるように支援していく。さらに退院に向け、必要な医療・介護サービスを在宅医療チームへしっかり引き継いでいくのがPFMの実践である。いわば、患者の入院時から退院後までの流れを〈線〉で繋いでサポートし、在宅療養まで途切れのないケアの提供をめざしているのだ。ここで重要なのは、ケアの連続性である。病院と地域の看護師が密に連携し、さらに地域の医療・介護に関わる専門職を繋ぐことが今後ますます重要になっていくだろう。

画像提供:PIXTA

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次代の地域医療について、看護職の皆さんと一緒に考えていきます。有為な情報提供に努め、皆さんの声に耳を傾け、より良い地域医療構築への一助となることをめざします...

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