病院から地域へ。看護師の新たな挑戦が地域の人たちの安心の生活を守る。

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5回目の『中日新聞LINKED』30号。
愛知県看護部長協議会の会長が、これからの看護師、病院について語ります。

前回のLINKEDでは、入院中心から在宅中心の医療への転換が進むなか、<病院の外で働く看護師が圧倒的に少ない>という現状を確認。病院から地域へ移動する患者の動きに合わせて、看護師も再配置していくにはどうすれば良いか、有識者と一緒に考えた。今回はその考察を踏まえ、すでに病院から地域へ飛び出し、あるいは病院にいながらでも地域に積極的に出向き、自らの活躍の場を広げている看護師たちにインタビューし、それぞれの思いや課題を探った。

病院から地域へ。看護師の新たな挑戦が地域の人たちの安心の生活を守る。

病院内に集中していた看護師たちだが、地域に目を向け、在宅療養を支える方向へ転換する動きが少しずつ始まっている。この流れを進めていくには、どうすればよいか、愛知県看護部長協議会の植村真美会長(公立西知多総合病院 副院長兼看護局長)に話を聞いた。

Q地域で働く看護師はもっと必要だと思いますか。

はい、そう思います。現在は、医療依存度の高い方でも、病院ではなく、自宅や施設で療養するケースが増えています。その方たちの安心を守るには、看護の力が必要不可欠です。今後、在宅医療の質は高まり、量も増えていくわけですから、地域で活躍する看護師をもっと増やさなくてはならないと思います。愛知県看護部長協議会も「保健・医療・福祉の連携を通して県民の健康や生活を護り支える」ことを目的としていますから、私たちの意識もまた、常に地域に向かっています。

Q病院から地域へ、看護師の適正配置を進めるには何が必要ですか。
地域で働く看護師はまだ充足されておらず、増員する必要があると思います。どれくらいの人員を配置すべきかは、地域の事情によって大きく違いがあると思います。地域医療構想の議論とともに、今後、深めていかなければならないテーマだと思います。また、病院によっての異なる事情も、考える必要がありますね。ただ、病院で知識と技術を身につけた看護師がもっと地域に出ることによって、地域全体の看護の質が上がることは事実です。そのことを病院の経営層がきちんと理解し、〈病院だけでなく、地域全体を支える〉という考えを持ち、地域へ看護師を送り出していくことが重要だと思います。
Q地域の看護師からは、交流や研修を求める声も聞かれますが…。
地域の看護師が自信を持って働くには、継続的な研修が必要だと思います。すでに各地域でいろいろな研修が行われていますが、今後さらに病院から積極的に発信し、病院と地域の看護師が一緒に学べる機会を作ることが望ましいですね。地域の看護師には病院の医療を知ってもらい、病院の看護師は在宅療養のケアを学ぶ。双方向で活発に行き来しながら勉強できれば理想です。病院から在宅、そして在宅から病院へと、看護師の絆(連携)を深めることで、地域の安心をより一層守っていけるのではないでしょうか。

PROFILE

愛知県看護部長協議会 会長
植村 真美

画像提供:PIXTA

プロジェクトリンクト編集局

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次代の地域医療について、看護職の皆さんと一緒に考えていきます。有為な情報提供に努め、皆さんの声に耳を傾け、より良い地域医療構築への一助となることをめざします...

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病院の看護師さんの、院内だけでなく、在宅、生活へ目線を向けた姿勢・取り組みに期待しています。またそれが個人、一組織だけでなく、地域全体の取り組みへの発展していくことを願っています。

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