訪問看護には、〈看護の力〉で人を元気にできる醍醐味があります。

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『中日新聞LINKED』30号のシリーズ4。
訪問看護師の思いをお読みください。

前回のLINKEDでは、入院中心から在宅中心の医療への転換が進むなか、<病院の外で働く看護師が圧倒的に少ない>という現状を確認。病院から地域へ移動する患者の動きに合わせて、看護師も再配置していくにはどうすれば良いか、有識者と一緒に考えた。今回はその考察を踏まえ、すでに病院から地域へ飛び出し、あるいは病院にいながらでも地域に積極的に出向き、自らの活躍の場を広げている看護師たちにインタビューし、それぞれの思いや課題を探った。

「訪問看護には、〈看護の力〉で人を元気にできる醍醐味があります」。

在宅療養している人の自宅を訪問し、点滴注射などの医学的な処置を行ったり、療養のお世話をするのが訪問看護師である。訪問看護師になって6年のキャリアを持つKさんに話を聞いた。

Q仕事の内容は何ですか。

訪問看護ステーションに勤務し、利用者さんのお宅を訪問して回っています。利用者さんは小児から高齢者まで、年齢層も幅広く、疾患もいろいろ。がんの終末期の方、自宅で透析療法をするなど医療依存度の高い方も多くいらっしゃいます。訪問した際は、必要な医療処置と合わせて、患部を温めることとマッサージに力を入れています。温かいタオルをあててマッサージをすることで、痛みを和らげたり、呼吸をラクにしたり、便秘を解消したりすることもできます。当ステーションでは、1回の訪問は1時間が基本です。限られた時間のなかで、どこまで症状を和らげることができるのかが難しいところです。

Q訪問先では、どんな看護の力が求められますか。
訪問看護は、〈ナイチンゲールの教え〉がそのまま求められる場だと思います。ナイチンゲールは「看護とは患者の生命力の消耗を最小にするように、暖かさや清潔さ、適切な食事などのすべてを整えること」と説きましたが、まさに訪問看護も同じです。患者さんを安楽にしながら、生きる力を最大限に引き出すという、看護本来の仕事ができますね。また、看取りに立ち会うことも多くありますが、最後まで生命力を引き出すようにケアすれば、人は眠るように、穏やかな表情で息を引き取ります。
Q課題はありますか。
訪問看護の現場は、常に人手不足です。その理由の一つとして、訪問看護の醍醐味が、若い人に充分に伝わっていないのではないかと思います。病院の看護師さんからは、訪問看護は一人ですべてを判断しなくてはならないから大変そう、とよく言われます。確かにその不安もわかりますが、困ったことがあれば、仲間や在宅医の先生に相談できます。また、最近は病院との連携も進み、地域医療連携室を通じて病院の主治医に相談することもできます。ネットワークは広がりつつありますから、ぜひ、仲間になってほしいですね。

画像提供:PIXTA

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次代の地域医療について、看護職の皆さんと一緒に考えていきます。有為な情報提供に努め、皆さんの声に耳を傾け、より良い地域医療構築への一助となることをめざします...

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m_kata高木 仁美 最近のコメント作成者
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訪問看護の醍醐味をいろいろな機会に発信していきたいものです

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m_kata
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ネット上の看護の広場にも取り上げて下さり嬉しいです

多くの看護師さん達は皆さん普通にいつもたくさんのケアを行われていらっしゃると思います

しかし例えば保清のひとつのケアにしても
その人を本当に元気にできる看護の力がある事に気がついていないのではないかと考えたりもしています

その人が持っている自然治癒力を最大限に引き出すことができるケアってどうすればいいのかと考え試行錯誤を繰り返しながら
ケアにこだわってつきつめていくととても看護って奥深くて面白いんです

本当に保清やスキンケアで元気になっていく姿を目の当たりにするととてもやりがいを感じます

ケアに行き詰まった時には、解剖学に戻ったり
ナイチンゲールに戻ったりしながら、職場のスタッフの意見を聞いてケアをつきつめていきます
その過程も楽しいし成果が出てくると本当に嬉しくなります

こんな楽しさをたくさんの方に伝える事が出来たらと思っています

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