ドクター不在の現場で、高齢者の健康に気遣い、生活の質を高めるよう支援しています。

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シリーズでご紹介する『中日新聞LINKED』30号。
3回目の今回は、デイサービスに勤務する看護師の登場です。

前回のLINKEDでは、入院中心から在宅中心の医療への転換が進むなか、<病院の外で働く看護師が圧倒的に少ない>という現状を確認。病院から地域へ移動する患者の動きに合わせて、看護師も再配置していくにはどうすれば良いか、有識者と一緒に考えた。今回はその考察を踏まえ、すでに病院から地域へ飛び出し、あるいは病院にいながらでも地域に積極的に出向き、自らの活躍の場を広げている看護師たちにインタビューし、それぞれの思いや課題を探った。

「ドクター不在の現場で、高齢者の健康に気遣い、生活の質を高めるよう支援しています」。

デイサービスセンターは、介護を必要とする人を日帰りで施設に迎え、食事や入浴など日常生活上の介護や機能訓練などのサービスを提供する介護施設である。ここに勤務する看護師、Nさんに話を聞いた。

Q仕事の内容は何ですか。
まず一つは、利用者さんの健康管理です。施設に来られた方のバイタル(脈拍・呼吸・血圧・体温)をチェックし、顔色や様子を観察します。高齢の方は嚥下(口の中の食物を胃に飲み下す力)機能の低下から痰がつまったり、急に意識レベルが落ちることもあり、健康管理は非常に重要です。このほか、筋力の低下を防ぐための機能訓練に携わったり、健康上の悩み相談に答えたりしています。また、認知症ケア専門士の資格を持っていることもあり、認知症の方への接し方について介護職員に助言することもありますね。ここでは病院と違って利用者さんとの距離が近く、一人ひとりに寄り添えるところにやりがいを感じます。
Qデイサービスでは、どんな看護の力を求められますか。

デイサービスは、ドクターが常駐していません。ですから、看護師の「この利用者さん、ちょっと様子がおかしいな」という気づきが、重要な意味を持つと思います。とくに高齢の方は、症状の変化がバイタルに出にくいんですね。たとえば、バイタルは正常でも、何となく元気がなく、念のため主治医に診てもらうよう助言したら、肺炎だったということもありました。看護師のフィジカルアセスメント(問診・視診・触診などを通して情報を集めて、状態を判断する)の力が問われる現場だと思います。

Q課題はありますか。
今、切実に願っているのは、「もっと学びたい」ということです。たとえば、利用者さんの急変をより的確に見抜けるように、フィジカルアセスメントのスキルを磨ける研修に参加したいですね。今のところ、看護協会主催の研修などに参加していますが、充分ではありません。地域の在宅療養に関わる人が一堂に集まり、医療と介護の職域を超えて学べるような研修があればいいと思います。そうなれば、地域全体で高齢者を支えようとする〈地域包括ケアシステム〉の進展にも繋がるのではないでしょうか。

画像提供:PIXTA

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次代の地域医療について、看護職の皆さんと一緒に考えていきます。有為な情報提供に努め、皆さんの声に耳を傾け、より良い地域医療構築への一助となることをめざします...

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高木 仁美nakashima 最近のコメント作成者
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nakashima
nakashima

Nさんと同じく、在宅看護に従事する皆さん、どのように学びの機会を作っていますか?

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高木 仁美
高木 仁美

ホントにその通りです
地域で暮らす人々を職域を越えて支える社会が実現できるといいですね(^o^)/〰️

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