患者さんが生活に戻れるように地域全体で支援したい。

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シリーズでご紹介する『中日新聞LINKED』30号。
今回は、急性期医療と在宅療養を繋ぐ病院の看護師のホンネが見えてきます。

前回のLINKEDでは、入院中心から在宅中心の医療への転換が進むなか、<病院の外で働く看護師が圧倒的に少ない>という現状を確認。病院から地域へ移動する患者の動きに合わせて、看護師も再配置していくにはどうすれば良いか、有識者と一緒に考えた。今回はその考察を踏まえ、すでに病院から地域へ飛び出し、あるいは病院にいながらでも地域に積極的に出向き、自らの活躍の場を広げている看護師たちにインタビューし、それぞれの思いや課題を探った。

「患者さんが生活に戻れるように地域全体で支援したい」。

近年、地域の医療機関の役割分担が進み、高度急性期病院で治療を終えた患者を受け入れ、生活に戻る道筋を支援する役割を積極的に担う病院が増えてきた。そんな〈治し支える病院〉に勤務する看護師Aさんに話を聞いた。

Q仕事の内容は何ですか。
地域医療連携室に所属して、地域の医療機関や介護施設と連携して、患者さんの入退院を支援しています。退院支援で力を入れているのは、ご本人、ご家族がどんな生活を送りたいか、という思いを把握すること。単に退院できればいい、というのではなく、患者さんとご家族が望む生活を実現できるように、多職種が集まって一番いい支援策を考えています。また、院内の活動に加え、地域の医療機関、医師会、介護施設の方々と積極的に会うように心がけています。地域の方々と顔の見える関係を築いて、患者さんに継続したケアを提供していきたいと思います。
Q地域医療連携では、どんな看護の力が求められますか。

看護師ならではの視点が求められていると思います。医師は病気を中心に診ますし、医療ソーシャルワーカーや介護士などは生活を中心に見ます。看護師はその両方にまたがり、患者さんの病気と生活、背景を広く見ることができます。その視点を活かしながら、地域の医療・介護に携わる方々とネットワークを築いていきたいですね。また、退院する方の多くは病気を抱えながら生活の場へ帰っていきます。そこで大切になるのは、治療と生活のバランスです。治療を重視するあまり、生活の楽しみが奪われてはならないし、反対に、治療を後回しにすることもできない。最適なバランスを考えるのも看護師だからできることですし、患者さんにとって最善の支援を実現していきたいと思います。

Q課題はありますか。
病院と在宅の看護師が一緒に交流したり、学べるような機会がまだないところです。病棟の看護師は在宅医療や介護のことはわからないし、訪問看護師は最新の医療について知らない部分もあります。お互いにもっと情報を共有することができれば、退院する患者さんをよりスムーズに在宅療養へ繋ぐことができるし、継続したケアを提供できると思います。

画像提供:PIXTA

プロジェクトリンクト編集局

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次代の地域医療について、看護職の皆さんと一緒に考えていきます。有為な情報提供に努め、皆さんの声に耳を傾け、より良い地域医療構築への一助となることをめざします...

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PFM、これからの地域医療を考える上での鍵ですね!

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