認定看護師の専門知識・技術を在宅の看護に役立ててもらえる喜び。

Ploject-LINKED
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2018年6月29日、『中日新聞LINKED』30号を発行しました。
本日から、7回に分けて本サイトにて紹介します。
1回目は、高度急性期病院の認定看護師が登場します。

前回のLINKEDでは、入院中心から在宅中心の医療への転換が進むなか、<病院の外で働く看護師が圧倒的に少ない>という現状を確認。病院から地域へ移動する患者の動きに合わせて、看護師も再配置していくにはどうすれば良いか、有識者と一緒に考えた。今回はその考察を踏まえ、すでに病院から地域へ飛び出し、あるいは病院にいながらでも地域に積極的に出向き、自らの活躍の場を広げている看護師たちにインタビューし、それぞれの思いや課題を探った。

「認定看護師の専門知識・技術を在宅の看護に役立ててもらえる喜び」。

高度急性期病院において、地域に目を向けて活動する看護師が増えている。たとえば、特定の領域で専門的な知識と技術を身につけた認定看護師たち。病院の外に出て、地域で働く看護師に技術的な指導をするような活動が広がっているのだ。ここでは、排泄管理と褥瘡(じょくそう:床ずれ)ケアを専門とする皮膚・排泄ケア認定看護師のHさんに話を聞いた。

Q仕事の内容は何ですか。
院内での病棟看護師の指導に加え、地域の病院や介護施設、訪問看護ステーションから依頼され、看護指導を行っています。たとえば、病院や施設であれば、そこの看護師さんと一緒に患者さんのベッドサイドを回って褥瘡ケアの方法やストーマ(手術で腹壁に作られた便や尿などの排泄口)ケアの方法を指導したり、訪問看護ステーションでは患者さん宅を同行訪問したり、勉強会を開いたりしています。地域の看護師の皆さんはすごくやる気があって、患者さんを〈何とかしてあげたい〉という気持ちを強く持っていらっしゃいます。そういう方々に私の専門知識を活かしていただけるのは大きな喜びです。
Q看護指導の難しさはありますか。
私は指導するときに、〈なぜこのケアが必要か〉という科学的根拠の説明に力を入れます。でも、現場の皆さんが求めるのは、根拠よりも実践的なやり方なんですね。科学的根拠は看護の根っこの部分ですから、そこをしっかり育てていかないと、本当の意味で看護の質は上がりません。現実的に難しい側面もありますが、そういう本質的な勉強会にも力を入れていきたいと思います。
Q課題はありますか。
高度急性期病院の看護師が、もっと地域で活動しやすいような環境づくりが必要だと思います。認定看護師の仲間と話すと、「地域で活動したいけれど、なかなか院外に出にくい」という意見をよく聞きます。病院によっては、看護師不足でなかなか地域まで活動を広げられないというところもありますし、病院の経営面から考えると、院外での活動に対して給与を支給することが難しいのも理解できます。でも、もう少しみんなが視野を広げ、地域の病院や行政などが協力して、病院の看護師が地域で活動しやすいような体制を作っていくことが必要だと思います。

画像提供:PIXTA

プロジェクトリンクト編集局

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次代の地域医療について、看護職の皆さんと一緒に考えていきます。有為な情報提供に努め、皆さんの声に耳を傾け、より良い地域医療構築への一助となることをめざします...

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黒江 仁 最近のコメント作成者
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黒江 仁
黒江 仁

病院の専門・認定看護師の皆さんが、地域の中で活躍できる環境ずくり・・病院の自主的努力だけではなく、積極的な政策立案が必要ですよね。

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