熱中症は予防が大切!「暑さ指数」を知っておこう。

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蒸し暑い日が続くと、気になるのが、熱中症。皆さんの職場でも、熱中症の患者さんが増えていませんか。とくに高齢者の場合、屋内でふつうに暮らしている人が突然、熱中症になることが多くあります。国立環境研究所の調べによると、65歳以上の高齢者で熱中症を発祥した場所は室内がもっとも多く、男性の7割、女性の5割が室内で発症しているといいます。
ひとり暮らしの高齢患者さんが外来に来られた際は、「熱中症に注意して、おうちではエアコンかけてくださいね」「こまめに水分をとるようにしてくださいね」などと声をかけてあげたいものです。

さて、年々増える熱中症を予防するために、国もさまざまな情報を提供しています。今回はそのなかから、最近耳にするようになった「暑さ指数」について、ちょっと勉強しておきましょう。

「暑さ指数」はアメリカ生まれ

暑さ指数って、なんとなく「わかるようでわからない」という方も多いのではないでしょうか。環境省のホームページによると、暑さ指数は、熱中症を予防することを目的として、1954年にアメリカで提案された指標。難しくいうと、暑さ指数(WBGT)は、Wet-Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略称です。日本では、平成18年から、環境省が熱中症の危険度を判断する数値として情報提供しています。

「暑さ指数」は気温だけじゃない

では、暑さ指数とはどんな数値でしょう。暑さ指数の単位は「℃」ですが、気温だけではありません。体内の熱バランスに影響を与えやすい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れて数値化したものです。
というのも、実は熱中症になりやすいのは、気温の高さだけではないのです。湿度が高いと、人は汗を蒸散しにくくなり、熱を放出する能力が低下。熱中症にかかりやすくなります。輻射源(熱を発生するもの)があるところでも、同様に汗の蒸発が不十分になり、熱中症にかかりやすくなります。そのため、①湿度、 ②日射・輻射、 ③気温の3つを取り入れた指数が生まれたというわけです。

暑さ指数の注意のめやすは下の表の通り。暑さ指数が25℃以上になると、要注意といえそうです。

暑さ指数 注意事項
31℃以上 高齢者なら安静状態でも熱中症を発症する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
28〜31℃未満 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意。
25~28℃未満 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
25℃未満 一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

「暑さ指数」ってどこでわかるの?

地区ごとの暑さ指数は、環境省の「熱中症予防情報サイト」で公表されています。なお、同サイトでは、暑さ指数の予測値及び実況値の情報を配信する「熱中症予防情報メール」のサービスも行っています。
このほか、温度計など同じように、いつでもどこでも暑さ指数を測ることができる「暑さ指数計」も販売されています。離れて暮らす祖父母や父母へのプレゼントにしても喜ばれそうですね。

◎詳しくは「環境省熱中症予防情報サイト」
http://www.wbgt.env.go.jp/
をご参照ください。

画像提供:PIXTA

Platz Nurse 編集局

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