平成30年度 愛知県看護協会重点事業

愛知県看護協会
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地域包括ケアを推進するために

地域包括ケアの実現に向けた医療・介護提供体制の見直しを含む社会保障制度改革が進む中、愛知県でも平成28年10月、地域医療構想が策定されました。平成30年度からは、地域の課題把握と保険者機能の強化を軸とする医療計画や介護保険事業計画が施行され、地域医療構想の実現と地域包括ケアシステムの構築に向け、いよいよ具体的な対応が推進されます。

愛知県看護協会は平成26年度から、地域包括ケアシステム構築に向け在宅看護に関わる人材育成、関係機関との連携事業を進めてきました。看看連携や多職種との意見交換等により地域包括ケアシステムの概念は少しずつ理解されてきたものの、病院勤務の看護職が地域包括ケアのメンバーの一員として果たす役割を模索している病院看護管理者は少なくありません。

今後、さらに地域の特徴に合わせた活動が期待される中、看護協会の地区支部を、愛知県の定める二次医療圏の各圏域に対応するよう再編しました。支部長を中心に地域で「顔の見える」看看連携が強くなるなどの効果を期待します。

地域包括ケアを推進するためには、急性期はもとより在宅など、どのような場面においても専門性に基づき適切な判断ができる看護人材の育成は必須です。2016年に日本看護協会の発表した看護師のクリニカルラダー(JNAラダー)は、2025年に向けた医療提供体制の変化や看護職の働く場・働き方の多様化を予測し、あらゆる施設や場面におけるすべての看護師に共通する看護実践能力について、核になる4つの能力を示し、それぞれに5つの習熟段階を設定しています。当協会でも、このラダーに即した内容の継続教育体制を整え看護職に提供することで、中心となって活動する看護職の看護実践能力と資質の向上を図っていきます。

看護協会の基盤である会員数の確保については、平成29年度から3年計画で進めている看護政策推進のための組織強化事業を、より強く地域に密着して展開することで、会員の確保、組織強化につなげていきます。

重点事業4つの柱

○地域包括ケアシステムの推進
市町村の地域包括支援センターで開催される地域ケア会議等への参画に向けて、行政に働きかけ、看護職・看護協会として地域の在宅医療推進を図るための課題や解決策等の提案ができる職能団体として、積極的に取り組みます。また、在宅医療を担う看護職の資質向上を図り、医療と介護の連携を推進するため、中小規模病院、福祉・介護施設、訪問看護ステーション等へ特定行為研修の修了者や認定看護師等を派遣し出前講座を開催します。

〇地区支部再編後の活動の推進
これまでの7地区支部を、愛知県の定める二次医療圏域に合わせて10地区支部として円滑に活動できるよう重点的に地区支部を支援します。地区支部の地域の特徴に合わせた活動が期待される中、地域包括ケアシステムを推進するため、行政・地区医師会、多職種との連携が推進されるよう交流会を各地区支部で開催します。また、支部長を中心に地域医療構想推進会議のメンバーを巻き込み、2025年に向けた地域の課題等を話し合うため、「地域包括ケア推進看護連携検討会」を全ての地区で開催します。

〇看護職の資質の向上・人材育成
JNAラダーに基づいた研修は、看護実践能力を4つの力で表現し、ラダーレベルを4段階から5段階に変更し、研修を企画・実施します。あらゆる場で働く看護師の質の向上を図り、研修を実践能力別に体系的に捉えることができるようにマトリックスで表現し、受講しやすいように工夫しました。

また、訪問看護に関わる研修も体系化し、喫緊の課題である訪問看護ステーションの管理者の育成については、愛知県訪問看護ステーション協議会と共催で管理者研修の企画運営をします。管理者育成を進め、質の高い看護を効率的・安定的に提供するためのマネジメントスキルの向上を図ります。

〇組織強化に向けた会員の確保
組織強化のためには会員の増加は重要な課題であり、継続的に取り組みます。会員情報管理システムの円滑な運用に努力し、キャリナースの登録の推進、活用の周知を図ります。日本看護協会の看護政策推進のための組織強化事業を活用し、以下の方法で会員確保に積極的に取り組んで行きます。

1)Platz Nurseシステムを活用し情報を発信します
2)保健師の加入を促進するために、情報誌の発行や自治体を訪問します
3)在宅領域の看護師加入促進のため、看護職賠償責任保険の内容を中心とした看護職交流会を開催します
4)准看護師の多い病院・介護施設等に訪問し看護協会の活動をPRします

フリー写真素材ぱくたそ

愛知県看護協会

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保健師・助産師・看護師・准看護師の有資格者による職能団体として、さまざまなイベントや研修に関わる情報をご提供。看護職としてのより高い専門性を支えていきます。

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